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月: 2006年9月

ススメ、トランジスタ. . .

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うわ〜、気付けば月末ではないですか〜〜〜!
今月は随分とブログをさぼってしまいました。
たまにのぞいてくれている方、スイマセン…。
最近思ったんですが、忙しい時の方が気が張っているのか、
意外と日記を書いてた気がします。
今がヒマというわけではないんですが、
メンテナンスや納品に追われていると、ネタには困らないんですよね。
あっ、やっぱりヒマで、ネタがないという事か…!?
transistaもオープンから、早くも8ヶ月が経とうとしています。
2月のオープンから5月までは順調に売上げが伸びていき、
6、7月と小休止かと思いきや、8月はどーんと下降。(おいおい、やばいよ、トランジスタ…。)
そうかと思えば9月は順調で、すでに8月の2倍の売上げ。
今月は開業以来、一番売上げのよい月でした。
(あ、いや、決して9月がすごいのではなくて、8月が厳しかったんですよ…。)
まったく落ち着きのないお店ですが、
こうして日記を書いていられるのも、
今までお買い物をしていただいたお客様のおかげです。
本当に、感謝、感謝です。
そんな中、やっっっっっと!次回仕入れの準備が整ってきました。
まだ最終決定ではないのですが、
どうにか11月の中旬くらいには新入荷のご案内ができそうです。
サイドボードの入荷を心待ちにしている皆様、大変お待たせしました。
今回は、売切れた後にも店頭やホームページから相当数お問合せのあった、
G-planのサイドボードをがっちり集めました。
以前のブログでもご紹介した ” Long John ” を初め、
そのミドルサイズ版や現地イギリスでも数の少ない
珍しいタイプのサイドボードやカップボードなど…。
とにかくチーク材のサイドボードとコーヒーテーブルが非常に充実しています。
みなさん、楽しみにしていて下さいね。
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前回、開業前の買付は去年の11月でした。
その頃、店舗となる物件がなかなか見つからず貯金も減ってきたので、
恵比寿にある某大手百貨店でアルバイトをしていました。
(思い出すと、ちょっと切なくなります…。笑)
そこで一週間の休みをもらい、イギリス出張に行ったのが昨日の事のようです。
以前勤めてきた会社でも海外での買付経験は無く、
今考えると少々浮き足だっていた様に思います。
飛行機に乗ってもまだ実感がわかず、
 「ん?いったいどこの店で売る商品を買いに行くの???」
って感じでした。
それでも、ロンドン郊外のアンティーク・ディーラーの倉庫に着くと
山ほどあるG-planやErcolの家具を目の前に、ドキドキしたのを覚えてます。
そこで初めて、
 ” 自分の店がはじまる…。” と、
やっと実感が湧いてきたのです。
 
 
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↑ズラリと並んだ G-planのルームディバイダー  ↑ロンドン郊外、家具倉庫の近く
 
イギリス在住の協力者に助けられながら、無事買付が終了し帰国したのは一週間後。
成田に着いたその足で内装打合せの為スタンダードトレードへ直行。
次の日はすぐにアルバイト。
その翌日の物件契約から6月末の納品ラッシュまでは、ホント、あっという間でした。
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今回は残念ながら資金節約の為イギリスには行かず、
商品リストや画像を送ってメールでオーダーしました。
もうちょっと、余裕があれば行きたいんですけどね〜。
もうひとがんばりして、
是非、次回の買付は大好きなロンドンに行こうと思います。
 
 
 
mura
 
 
 
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G-plan スツール

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在庫として眠っていたスツールを2つ、座面を張替えました。
入荷したばかりの時、片方の座面は生地がボロボロで
もう片方はスポンジがスカスカでした。
はやく直さなきゃな〜と思いつつ、いつも見て見ぬふり…。
かわいそうに、店内の隅の目立たない場所二つ重ねられていました。
そんな悲しい境遇(!?)のスツールに目をかけてくれたのは下連雀にお住まいのYさん。
いかにもG-planらしいデザインの方をご購入いただきました。
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もともと新しい生地に張り替える予定だったので、
お好きな生地を選んでいただきました。
彼女が選んだのは ” ターコイズ・ブルー ” 。
といっても、あまり鮮やか過ぎず落ち着いた感じのブルーです。
家具の張地を考える時、木材と相性のよいグリーンやブラウン、グレーなどを
選ぶ事が多いのですが今回のブルーは意外でした。
チーク材のブラウンと相性がいいんです。
  すごくいい雰囲気になりました…。
人によって感じ方は様々ですが、年代を象徴する色というものがあると思います。
例えば、
アンティークだったら、ダークグリーンや深いバーガンディのような赤。
1950〜60年代だったら、少しくすんだオレンジとダークブラウンの組み合わせなど…。
僕の中で青というのは現代的な色だと思っていたので、
果たしてチーク材のブラウンに合うかな?と思っていました。
きっと、ちょっとだけくすんだ感じが古い年代の雰囲気と合うんでしょうね。
最初はどうかな?と思ってた色が僕自信もすごく気に入ってしまい
もう一つのスツールの方も同じ生地で張る事にしました。
両方とも生地を張替えて見違えるようになりましたよ。
見た目だけでなく、もともとスポンジだけだったものを除去し、
ウレタンと固めのチップを併用しているので座心地も格段によくなってます。
上の画像は、本日Yさんのお宅にお届けするもの。
G-planらしいオリジナリティーのある脚の曲線が、ガラステーブルのデザインと似ていますね。
ちょっと無骨だけどそこがかわいい!
下の画像は現在展示中のもの。
同じくG-planなのですが、こちらは北欧スタイルの影響が色濃く出たスツール。
線の細い洗練されたデザインです。
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みなさんは、どちらが好みですか?
 
  
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Yさん、ご購入ありがとうございました。
生地張替えの為随分お待たせしてしまいましたが、間もなくお伺いいたします。
もう少々お待ち下さいね。
また、以前にお客様までご紹介頂き感謝、感謝です。
ご自宅も近いことですし、また遊びにいらっしゃって下さい。
今度はおいしいコーヒーでも飲みながらのんびりと…。
 
 
 
mura
 
 
 
◇9/18追記
昨日、無事納品が終わりました。
床の色とも相性がよく、ウッド・ブラインドがいい感じです。
照明の柔らかい明るさが心地よい、落ち着いた雰囲気のお部屋でした。
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今につながる事

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今日は久し振りに、G-planの中では基本中の基本アイテムを仕上げています。
G-planを知らなくても、 ” どこかで見た事がある ” という方は多いですよね。
1960年代、イギリスを代表する家具の一つです。
このテーブルを初めて見たのは、
僕がまだ吉祥寺駅前の店舗に勤め始めたころでした。
当時は ” ミッド・センチュリー ” という言葉が多くの人に浸透し始めた頃。
僕も例にもれず、チャールズ・イームズ、ヴァーナー・パントン、ジョージ・ネルソンなどの
有名なデザイナーの家具に憧れ、ドイツのヴィトラ・ミュージアムで行われた
” 100の椅子展 ” の写真集を夢中で見ていた頃です。
そんな時に見たG-planは衝撃的でした。
有名なデザイナーの名前が無くても、
世の中にはすばらしいデザインのものがたくさんある事を
気付かせてくれるきっかけになった様に思います。
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その吉祥寺の会社に入る前、
だらしない学生生活を過ごしレコード会社を20社落ちた僕は、
卒業式を間近に控え途方に暮れていました。
   何やって食っていこうか?
そんな時に吉祥寺駅前のビルに張り紙が。
『アンティーク家具、メンテナンス・スッタフ募集…』
 これにしよ。
たまに雑誌の取材なんかで、
「この業界に入ったきっかけは?」
と聞かれる事がありますが、”なんとなく”だったんです。
もちろんその時は、自分で店を持つなんて考えてませんでした。
早速はりきって電話してみたところ、もう締切ったとの事。
” またダメか〜 ” と一瞬思いまたしが、
同じ会社の国内仕入れの店舗で、販売スタッフには空きがあると言われました。
その時電話で対応してくれたのは、その後長い付き合いになる師匠のNさん。
もともと、古い家具が好きだったので迷いましたが、
「商売の基本は同じだよ。」
と彼に言われ面接を受ける事になり、卒業と同時に働きはじめました。
アンティークの家具とはちょっと離れましたが、
前述の通り、当時はミッドセンチュリーのモダンデザインが流行り始めた頃。
その影響を受けた現行品もそれはそれで面白く、
その店舗で働くのは楽しかったし、たくさんの事を勉強させてもらいました。
その後、国産のグレードの高い家具や、
デンマークの中古家具にも携わりましたが、
なぜかイギリスの1950〜60年代の家具への憧れや愛着は消えず、
transistaのオープンへと繋がっていくのです。
随分回り道しましたが、
結局、もとの希望のところへ落ちついた気がします。
20代半ばにメンテナンス・スタッフになろうと思い家具店の門を叩き、
本当に修理や仕上げをするようになったのは30代も半ばを過ぎてからでした。
  10年!?…..
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家具に携わるようになったきっかけや
最初にG-planを見た時の懐かしいのに新鮮に感じたデザインは、
今でも、どこか(いや、思いっきり!)繋がっているような気がします。
僕にとっては初めて見たG-planのアイテム。
なんなく思い入れがあるんですよね。
 
 
 
mura
 
 
 

北欧・旅のおすそわけ…

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 transistaにかわいらしいカードSETが入荷しました
製作してくれたのはグラフィックデザイナーのNoaさん。
彼女が旅した北欧で、ふと目にとまった風景。
シャッターをきったポラロイド写真をそのままカードにしたものです。
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Noaさんが初めてお店に来てくれたのは、
transistaがオープンしたばかりの2月の夕方。
めずらしく数人のお客様でにぎわっている店内に、
寒そ〜に、ちょっと遠慮がちに入ってきてくれたのを覚えてます。
コーヒーテーブルを探しているとの事。
静かに、ゆっくりと、でもはっきりと自分の好みを話してくれるNoaさん。
おだやかで、ちょっとのんびりしてるように見えるけど、
芯のある方だなという印象をうけました。
お注文頂いたコーヒーテブルを丁寧に仕上げ、お持ち帰り頂いたのはその数週間後でした。
その後何度かご来店いただき、
ある日ご本人からSHOPカードと名刺のデザインを申し出てくれました。
もともとお客様だった方が、たまたまグラフィック・デザイナー。
transistaの雰囲気やコンセプトを理解してくれる方に依頼できたのが
何よりもありがたい事です。
これをきっかけに、
DMや販促物のデザインをお願いするようになり、
今回初めて彼女の作品を販売する事になったのです。
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○商品名 : 北欧・旅のおすそわけ \ 650
ポラロイドサイズ(87×107mm)のカードが5枚SETになり、
フィンランドの古切手が一枚付いています。
丁寧に結ばれた細めの麻ひもが素朴で、
遠い北欧の地から届けられたような雰囲気です。
静かで味わいのある写真。
ポラロイド独特の少し青みがかった色合いにどこか懐かしい雰囲気が漂っています。
大切な人へのプレゼントや、ちょっとした贈り物に
メッセージを書いて添えてみてはいかがでしょうか?
こちらのカードSETは9月より、transistaで販売しています。 
Noaさんは紙ものを中心にデザインのお仕事をされている方ですが、
ポラロイドや一眼レフで写真もたくさん撮っています。
静かでやわらかい雰囲気の中に、何か明確な意志を感じる数々の写真。
日記や文章の端々に見えてくるデザインに対する真摯な態度。
彼女の人柄が伝わってくるようなHPです。
北欧や雑貨、写真にご興味のある方は是非のぞいてみて下さいね。
NoaさんのHP → fridge-dept.
 
 
 
mura
 
 
 
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